8・6報告






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野田首相に怒りの声たたきつけ
1300人が集まる!

2012年9月2日日曜日

ドキュメント:8・6ヒロシマ大行動その4 8・6ヒロシマ大行進

15:00 8・6ヒロシマ大行進出発
紙屋町から金座街、本通りへ
沿道からの声援と飛び入りが続出
「野田はNOだ」の横断幕に「NOだ」で応える人

本通りアーケードを抜け、平和資料館までデモ行進
平和資料館下で総括集会
中島健さん(被爆二世・8・6ヒロシマ大行動共同代表)が総括アピールを提起。
福島の怒りとひとつになり、野田に怒りをたたきつけたこと。ゴアレーベン代表団をはじめ、国際連帯行動として成功したこと。野田政権を支える御用組合をぶっとばして、被曝労働と新自由主義許さない労働組合が登場したことをアピール




団結ガンバロー
大江照己さん(動労西日本委員長)
お疲れ様でした!

ドキュメント:8・6ヒロシマ大行動その3 ヒロシマ・ナガサキはフクシマの怒りを共にする! 被爆67周年8・6ヒロシマ大行動 大集会

12:30 ヒロシマ・ナガサキはフクシマの怒りを共にする! 被爆67周年8・6ヒロシマ大行動 大集会

1300名が広島県立総合体育館小アリーナに結集!


開会のあいさつ

下田禮子さん(反戦被爆者の会・8・6ヒロシマ大行動共同代表)
みなさんこんにちはようこそおいでくださいました
私は67年前に被爆して母や兄弟や多くの友人を失いました。
反核の集会ではじめて聞いたのは伊方の方が「うちのお父さんはカラスの鳴かない日があっても原発に反対しない日はない」と言っておられて、それからは私は原発はよくないと思っていました。
このたびは福島は大変なことになりまして、私は身が凍る思いがしました。
私たちはどこにも原発やってほしくないです。出てくる煙から放射能が飛び散って、日本中放射能だらけ。
なんにしても原発は全部なくしてほしい。皆さんの心を合わせて成功させたいと思います。よろしくお願いします。




被爆者から


松本正行さん(広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会事務局次長)
 1976年に黒い雨地域に指定された所は、被爆者手帳が交付された。しかし雨が降る場所は線引きはできない。その境の地域から疑問があがり気象学者の増田先生が1188人のアンケートを基に黒い雨の地域は4倍に広がっている事を出したが、県も市もABCCもそれを認めない。
 しかし真実は伝わっていくものだ。原爆認定集団訴訟の裁判の中で雲の高さが8千メートルといわれていたが1万6千メートルだった事が分り黒い雨の地域が、広島市が調べて6倍に広がった。国の検討会は机の上で論議し、「原爆症との因果関係は認められなかった」と結論づけました。今後もいっしょに声を上げていきましょう。

佐々木澄江さん(被爆者、高陽第一診療所・ひまわり会)
自分は6歳の時に被爆し父親は原因不明の病ということで血を吐きながら亡くなりました。生前父親は「ピカさえなかったらのう」と原爆を怨んで心からの叫びで言っていました。私は被爆から58 年たって乳がんにかかりました。また再発するのではないかという不安が何時も付きまとっています。
福島の子どもさんたちが本当に心配です。ちゃんとした診察も受けられない状況、そんな事があっていいんでしょうか。国の原発政策で事故が起きても責任のなすり合いで解決しようとしない。それどころか再 稼働。怒りをもってます。
核兵器廃絶!原発再稼働反対!
みんなが平和に暮らせるように努力し協力していきましょう。
最後に命と健康を守るふくしま診療所の建設をするよう協力しましょう。

福島から


佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
昨年の3月31日を忘れない。自分たちが放射能測定をした結果を記者会見をする時、神谷研二の記者会見を見ました。その時「指定区域以外は子どもたちは外で遊んでも良い。マスクもいらない」と言っているのを聞いた瞬間、彼が県の学校の健康アドバイザーに就任したら「子どもたちがモルモットにされる。被曝させられる。殺される」そう直感的に思いました。本当に悔しかった。
多くのお母さんたちが、これからどうなるのかと悩んでいます。私は娘には「お母さんは3・11 のために生きて来た。無農薬野菜を作り安全の貯金を今までしてきた。その貯金を切り崩しながら生活するから」 と言っています。
甲状腺検査結果の中で福島のお母さんたちの闘いで開示されたデータで、35%の子どもたちからのう胞やしこりがみつかりました。他県の検査との比較をお願いしましたが、できませんと言われました。本当に許せません。
子どもたちは夏休みに入って全国各地に保養に出かけている。元気な顔が福島県で見られることを願っています。みなさんのご協力をお願いします。

福島診療所建設の訴え

吉田良順さん(高陽第一診療所医師)
避難が最優先です。しかし、福島に住み続けざるをえない人がたくさんいます。福島県のやっていることは、命や健康を守ることよりも「心配ない」と徹底させることが目的になっています。福島県民の意見を聞きながら福島診療所建設を進めていきたい。診療所建設基金の支援をお願いしたい。







ドイツ・ゴアレーベンから

ドイツ・ゴアレーベン核廃棄物処理場建設反対同盟

ドイツからゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟の3人の仲間が、8・6ヒロシマ大行動に参加しました。委員長のマーティン・ドナートさん(写真中央)がマイクを握り次のように訴えました。
「原子力時代は広島への原爆投下という人類に対する犯罪として始まった。原発・原爆は市民社会の真ん中で居座り続けている。ゴアレーベンでは、正しい情報を出して35年間闘っている。(放射線の)限界値は私たちを守っているものではない。原子力産業を守っているのです。私たちは原発に反対し、核廃棄物の輸送に反対する闘いを続けてきた。現在ではドイツ国民の多数が原発反対の状況です。ドイツ政府は2022年までに原発をなくすと言っている。しかし私たちは即時廃止を求めていく。日本の闘いは私たちの闘いだ」。
つづいて前委員長のケアスティン・ルーディックさん(写真右)が、「再稼働反対を全面的に支持する。原子力の平和利用などない。核のない社会の建設へ向け、息長く頑張ってほしい」とあいさつし、日本語で「ゲンパツハンタイ!」「ノダカエレ!」と声を張り上げました。

被曝労働を許さない労働組合を


斉藤征二さん(元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会長)
原発の稼動では空気中にたくさんの放射能がばらまかれています。内部被曝は空気から起こる。国は本当の事を言わない。原発反対の闘いは命を守る闘いです。
大きな声をあげて闘う、労働組合が闘うことが社会を変えていくことになる。
原発はだまして隠して45年稼動してきました。大飯3、4号機も動かしてはいけない。カネを必要としている人が原発を稼動をさせている。私たちは国に対して闘う。
原発はただちに廃炉にすることが必要です。核のない、新しい平等な社会の21世紀にするため力いっぱい闘っていきましょう。


宇都宮理さん(愛媛県職員労働組合委員長)
愛媛県職員労働組合は、労働者の被曝の犠牲の上に成り立つ原発を許すことはできません。動労水戸の労働者も越谷市職の労働者も、「仲間を被曝させない」「自らの業務で住民を被曝させない」、そういう闘いを労働組合としてやっています。これが労働組合の闘いだと思います。
愛媛県知事と県議会議長は再稼働賛成、議会では反対が5人、賛成が42人という状況です。それでも伊方原発は止まっています。それは愛媛県民の総意、全国の反対の声で止まっている。絶対に勝たなくちゃいけない。
新自由主義と対決し、9・16 橋下打倒集会に集まりましょう。


繁沢敬一さん(国鉄千葉動力車労働組合副委員長)
新自由主義攻撃の中で福島、労働者は苦しめられている。いつ殺されるかわからない。労働者が怒って野田を打倒して「天下をとる」時代を作らなければいけない。
私たちは10月1日の外注化阻止へ闘っている。それは原発との闘いと一体です。
自分と4月に入った新組合員に強制出向の攻撃がかけられている。明日7日、指名ストライキに入ります。
組織拡大をかちとり、全国で吹き荒れる非正規化の攻撃を阻止する闘いの中でこそ、外注化を本当に止められると思います。全力で闘い抜きます。



被爆67 周年 8・6ヒロシマ大行動宣言


読み上げ 8・6ヒロシマ大行動よびかけ人・鈴木研也さん(広島大学学生)

私たちは、原爆投下から67 年目を迎える今日、すべての核と原発をなくすために立ち上がることを決意し、この広島の地に集まりました。福島の怒りと思いを心の底から共有し、子どもたちをはじめとするすべての命を守るために、私たちは本日この場より、新たな闘いの開始を宣言します。


時代は大きく動き始めました。
大飯原発3号機、4号機の再稼働を強行した野田政権に対して、日本中の人々が怒りに燃えて立ち上がっています。7月16 日、東京・代々木公園を埋め尽くした17 万人の集会・デモ。最大20 万人を結集した毎週金曜日の首相官邸前抗議行動。そして7月29 日の国会議事堂を包囲した20 万人デモ。全国各地で行われた数々の連帯行動。空前のスケールで人々が立ち上がり、3・11 -福島原発事故まで行き着いた社会のあり方を根底から変革する闘いがはじまっているのです。今日の会場にも同じ怒りと闘いの決意がみなぎっています。
この開始された巨大な民衆行動を徹底的に拡大し、100 万を超える大デモで首相官邸を包囲し、野田政権を打ち倒しましょう。大飯原発を直ちに停止させ、この広島においても伊方原発の再稼働を絶対に阻止し、全原発停止を勝ち取りましょう。


今求められているのは、ビキニ事件以来の反核運動を甦らせること、そして「原子力の平和利用」をめぐって分裂してきたこれまでの反核運動の限界を乗り越えていくことです。
日本は戦後、日米安保体制のもとで一貫してアメリカの侵略戦争を支え、その「核の傘」のもとで原発を導入しました。「平和利用」と称して54 基もの原発と核燃サイクル施設の建設を進め、その下で膨大な数の労働者を被曝させてきました。また、沖縄を米軍の核基地として提供し、密約まで結んで核兵器の持ち込みを認めてきました。そして、野田政権はこの6月、原子力基本法を改悪し、原子力開発の目的を「安全保障に資するため」と明記しました。「平和利用」という建前さえかなぐり捨て、公然と核開発・核武装に踏み 切ることを宣言したのです。背景にあるのは、米オバマ政権が本年冒頭に発表した「新軍事戦略」であり、北朝鮮・中国をターゲットにした新たな侵略戦争・核戦争の策動です。岩国-普天間へのオスプレイ配備も、この戦争準備の一環です。
私たちは、核との「共存」を強いられてきたヒロシマ以後の世界を根底から変革するために、今こそ全世界の労働者民衆と連帯して立ち上がることを決意します。オキナワ―ヒロシマ―フクシマの怒りを一つにして、すべての核・原発と米軍基地をなくすために闘いましょう。


アメリカの核戦略も、日本の原発政策も、いっさいは内部被曝を隠蔽することによって成り立ってきました。日米政府はもとより、大学や医療界までもが一体となって、広島・長崎・ビキニの被爆者の訴えを踏みにじり、「100㍉シーベルト以下なら影響はない」とする虚構を築き上げてきたのです。その果てにフクシマが引き起こされ、今も多くの子どもや住民の命が脅かされています。
福島の命を守るために、今こそヒロシマ・ナガサキの原点からすべての真実を明らかにしなければなりません。私たちは、被爆者の命をかけた闘いと固く団結し、被爆者認定訴訟、「黒い雨」の内部被曝を国に認めさせる闘いをはじめ、あらゆる闘いをともに闘います。福島県民に告発されている長崎大教授・山下俊一、広島大教授・神谷研二ら御用学者による、内部被曝の隠ぺいを絶対に許さず、命を守るための医療と真実の学問を取り戻しましょう。福島診療所建設運動を推進し、保養や生活相談をはじめ、あらゆる取り組みを具体的に開始しましょう。


被曝労働の強制を許さず、原発労働者を被曝から守るために闘うことは、私たちがめざす新たな反核運動のもっとも重要な課題です。今もなお福島第一原発の現場では、まともな被曝対策もされず、殺人的な高線量下で多くの労働者が被曝させられています。さらに、汚染がれきの拡散によって、あらゆる職場に被曝労働が拡大されています。
被曝労働は、国鉄分割・民営化以来、全面的に進められてきた民営化・外注化による労働者の無権利化・非正規職化と完全に一体で進行してきました。そこには、連合・電力総連に代表される御用労組が国や資本に協力し、膨大な非正規労働者に被曝労働を押し付けている現実があります。原発を本当になくすためには、こうした御用労組による労働者支配を打ち破り、闘う労働組合を甦らせること、原発労働者がともに立ち上がることができる運動を創り出していくことが必要です。被曝労働拒否のストライキを闘う動労水戸のような闘いを、全国のあらゆる職場で開始しましょう。


本日、ドイツ・ゴアレーベンの核廃棄物処分場建設反対同盟代表団が、8・6ヒロシマ大行動に駆けつけてくれました。今、世界中の人々がフクシマに思いを寄せ、日本の民衆の闘いに注目しています。このヒロシマの地から、私たちは呼びかけます。


国境を越えて団結した民衆の力で、世界から核と原発をなくそう! すべての命を守るために、力を合わせてともに立ち上がりましょう!


閉会のあいさつ

大江厚子さん(セイブザイラクチルドレン広島・8・6ヒロシマ大行動共同代表)
昨日のNAZEN1周年集会、今日の朝のデモ、そしてこの集会私たちは本当にやり遂げました。ハイタッチ!
ヒロシマナガサキはフクシマの怒りを共にする、あらゆる人たちと共にこれからたたかいをすすめていきます。。
野田首相は無責任。わたしたちの未来はわたしたちで決める。わたしたち労働者民衆こそが未来に責任を取れると思います。
そしてこの腐りきった本当に許せない新自由主義を倒すために、私たちは今日から明日から職場で地域で具体的な行動を始めていきましょう。


団結ガンバロー

松浦武生さん(島根人類愛善会会長)
IWJの録画(ほんの一部音声が飛んでいます) 「黒い雨」被爆者の訴え~ゴアレーベン ゴアレーベン~吉田医師 吉田医師~団結ガンバロー その4につづく

ドキュメント:8・6ヒロシマ大行動その2 野田首相の式典参加に怒りの肉薄

8:20 野田首相弾劾デモ出発



8:26 野田首相演説開始

式典会場から約150メートルの元安橋


佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
「野田首相! ニューヨークまで追っかけてって原発止めろって言ったのに、止めないのはどういうつもりだ! 福島の子どもたちはいまだに高線量地帯でマスクもせずに復興キャンペーンの行事に駆り出されているのを知ってるか!」 「福島の子どもを守らないで原発再稼働なんてありえない! ヒロシマとナガサキとフクシマの思いを踏みにじるな! 絶対再稼働を止めるぞ!」


「再稼動反対!」「野田は帰れ!」のコール

怒りの声が野田を直撃

さらに中国電力に向かってデモ行進
中国電力本店前に到着。月曜日にもかかわらずシャッターを下ろし、機動隊に守られた中国電力に怒りのコール「中国電力 再稼動やめろ!」「上関に原発つくるな!」
途中、別のデモともエールを交換し、平和資料館までデモ行進
先頭真ん中の吉田良順医師が掲げるのは昨年8月に被爆によるガンで亡くなった反戦被爆者の会会長 故大槻泰生さんの遺影。大槻さんのご遺族が中国電力前からデモに遺影を持参して参加されました。